毎年6月11月が近づくと話題になる「全国統一小学生テスト」。
「全国統一小学生テスト」は大手塾の四谷大塚主催で、2025年で19年目。
のべ400万人以上の小学生が受験している日本最大規模のテストになります。
同じく大手塾の日能研主催「全国テスト」の約3倍の受験者数なので、より正確に現在の学力の位置づけを把握できるテストだといえるでしょう。
我が家は日能研に入塾したのが小3の4月、その2か月後の6月に初めての小学生全国統一テストを受験することにしました。
「どんな問題が出たのか?」
「結果はいつ出る?どうだった?」
「どんな対策をすればいい?」
そんなことをまとめたので、同じく3年生の全国統一小学生テストの受験生の参考になればうれしいです。
全国統一小学生テストとは
「全国統一小学生テスト」はどんなテストなのか、項目ごとにみていきます。
年2回の受験タイミング
全国統一小学生テストは毎年6月と11月、年に2回行われます。
一瞬少ないかと思ったけど、通塾してたらそれくらいがいいのかな?
連続的に受験することで成績の変化が目に見えて、モチベーションアップにつながります。
これまでの勉強法の効果が見えたらうれしいですね。
年長さんから小学生が対象
名称が「全国統一小学生テスト」ではありますが、年長児も受験できます。
中学受験をする子だけでなく、受験を意識していない1年生~6年生の幅広い偏差値帯の子が集まるといえるでしょう。
とはいえ小5からは中学受験層はうけなくなるから、偏差値としては高くでるみたい。
会場は広域から選択可能
全国統一小学生テストは下記のように会場数が多いのも、受験者数が多い理由の一つでしょう。
会場: 四谷大塚直営校舎
四谷大塚YTnet提携塾
四谷大塚NET加盟塾
公認会場塾
「早稲田アカデミー」や「臨海セミナー」も会場になるので、通いたいなと思っている塾に行ってもいいですし、とにかく近場で探すのもOK。
早稲田アカデミーだと基準点より高ければ入室許可証がもらえたよ。
臨海セミナーなら偏差値60以上で特待生資格も得られるようです。
試験時間は最長3.5時間
試験時間は教室や開催日により異なりますが、2025年6月の時間を参考にしてみてください。
開始時間:午前9時
終了時間:学年により以下の通り
- 年長生 10:00
- 小学1年生 10:40
- 小学2年生 10:40
- 小学3年生 11:10
- 小学4年生 12:10
- 小学5年生 12:30
- 小学6年生 12:30
年長は1時間、小学1~2年生は1時間40分、小学3年生は2時間10分、小学4年生は3時間10分。
小学5~6年生は3時間30分と長丁場ですね。
小4以降は基本4科目受験
全国統一小学生テストはの試験教科はこちら。
【試験教科】
小学1・2・3年生 / 算・国
小学4・5・6年生 / 算・国・理・社
年長生 / 算数と国語の融合型問題
※小学4・5・6年生は算・国・理または算・国でも受験可能
※決勝大会招待について、小学3年生は2教科、小学4・5・6年生は4教科を受験していることが条件となります。
小学4年生から理・社が加わり4科目の受験になりますが、さくっと2科目受験でも可能です。
難易度は初見だとかなり難しい
全国統一小学生テストの出題範囲はこちら。
【出題範囲】
小学1~6年生 / 各学年1学期までの教科書の内容+応用力を試す問題
年長生 / 考える力を見る問題
【平均点】
年長生は配点の80%、1年生は配点の70%、2・3年生は60%、4・5・6年生は55%が平均点となるよう、試験問題を作成しています。
実際にここ数年の平均点を見ると、3年生は「150点満点×60%=90点」に近しい点数でした。
とはいえ公式サイトでは以下のように「教科書範囲+α」と記載されていますが、普段の学校のテスト感覚でうけてしまうとショックを受けてしまうかもしれません。
参考までに2025年6月の小3テスト内容を残しておきます。
国語
試験時間35分/150点満点
- 漢字
- 擬態語
- 慣用句
- 物語文
配点は2~7点とバラバラで、一番正答率が低いのは物語文の最終問題40.5%でした。
言葉・漢字さえしっかり定着していれば、満点も狙えるなという印象。

算数
試験時間35分/150点満点
- 計算
- 時間
- 平面図形
- 規則性
- 立体図形
- 値段
- かさ
- サイコロ
- あみだくじ
配点は5~7点でバラバラ。
特徴的なのは簡単な計算問題の配点が7点と高く、逆に正答率11.1%の難関問題は5点と低いところ。
難しい問題を解かなくても「出来るものをミスなく解く」ことで点数がとれることを大切にしてることが分かります。

算数・国語ともにどちらも問題数が多いので、スピードも欠かせません。
初めての受験の際には過去問に目を通しておくことを、強くおすすめします!
小学3年生からはマークシート方式
全国統一小学生テストは年長~小学2年生までは記述式、小学3~6年生はマークシート方式です。
マークシートに慣れていない子は塗る順番や塗り方を練習しておくといいでしょう。
成績優秀者が呼ばれる「決勝大会」もあり
小学3~6年生の成績上位者(上位50名ほど)は、東京で行われる「決勝大会」への出場権が得られます。
※小学3年生は2教科、小学4・5・6年生は4教科を受験していることが条件となります。
大会では国語・算数の難問と課題作文が出され、成績優秀者には豪華な賞品がプレゼントされるそう。
iPadがもらえた年、アメリカ旅行招待の年もあったんだって。
無料なのがうれしい
これだけしっかりしたテストなのに、完全無料なのがうれしいですよね。
もちろん「四谷系列塾が優秀な児童を見つけ出し、入塾してもらう」という目的のために多少の勧誘があるところもあるのかもしれませんが、うちは全くありませんでした。
ほんとは首都圏模試も受けてみたかったんだけど、1人2,970円~5,940円かかるから全統小よりハードル高いんだよね…。
全国統一小学生テストの結果はいつどう出る?
全国統一小学生テストの結果は1週間前後で出ます。
日能研主催の「全国テスト」は当日夜に結果がわかるので、少しじりじりしてしまいがち。←
その前に「解説動画」を見ることができるので、解答用紙にチェックをいれておけば自己採点は可能です。
解答用紙にチェックするの忘れたら、当日中にどの答えにしたか解きなおしてもらおう!
受け取り方法は受験した校舎に直接行くか、郵送を選ぶことができました。
うちの子がうけた校舎はテストから10日後に校舎で受け取り可能、15日後までに受け取りがなければ郵送されるとのこと。
ちなみに点数だけでなく、「全国統一小学生テスト詳細分析 君だけの診断レポート」という冊子で以下の情報も記載されています。

- 全国順位
- 都道府県別順位
- 偏差値
- 領域別成績
- 講評
- 解答解説
- テスト結果分析
※小学6年生は志望校判定も行われます
日能研の「全国テスト」は小3まで偏差値が出ないので、小1から偏差値がはっきり出るのは(いい意味でも悪い意味でも)特徴的。
また、「全統小」は四谷大塚入塾選抜試験を兼ねているので基準点以上なら合格証がっもらえます。
【小3の6月】全国統一小学生テストの結果
我が家の双子の全国統一小学生テストの結果をちらっとのせておきます。
▼娘▼
国語 11★点/150点満点 偏差値55.★ 621★位/18305名
算数 9★点/150点満点 偏差値52.★ 696★位/18305名
2科 21★点/300点満点 偏差値55.★ 608★位/18305名
もうちょっととれると思ったんだけどな~
▼息子▼
国語 11★点/150点満点 偏差値54.★ 622★位/18305名
算数 9★点/150点満点 偏差値51.★ 797★位/18305名
2科 21★点/300点満点 偏差値55.★ 655★位/18305名
テストもうやだ!
勉強やだ!!ゲームやる!
小2の1月から半年ママ塾パパ塾を頑張ってきて、個人的には「偏差値あと5欲しかったな~」と欲張ってしまいますが、3月の絶望テストから救われた結果になりました。
ここでびっくりなのが、国語のテスト同点、算数3点差、偏差値0.7差ってとこ!
確かに同じ勉強してるけど、ここまで成績ぴったりだと双子感出てくるね。
▼ちなみに入塾のきっかけとなった絶望テスト

成績レポートで過去成績と詳細に比較してくれるようなので、3年生11月のテストも受けられたらいいなと思っています。
全国統一小学生テストの対策
そんな全国統一小学生テストの対策はどうすればいいのか、我が家がやったことも含めてまとめます。
過去問で問題傾向を把握する
まずはどんな問題が、どんな形式で出題されるのか把握します。
四谷大塚の公式サイト「全国統一小学生テスト 過去問チャレンジ」から、過去に出題された問題を見ることができます。
メールアドレスなどを登録すれば数年間分の過去問がのっています。
さらにさらに。
ここでは(著作権問題で)国語の過去問は出ていないため、私はメルカリで過去問2年分を購入しました。
国語はクセが強い形式なので一度目を通しておくことをおすすめします。
2回分もあれば十分!
本番2週間前くらいには早稲アカから「対策教材」が届きました。

本番とは少し違った形式ですが、やっておいて損はなし!
試験を受けるときの時間配分やマークシートの書き方なども練習しておくといいでしょう。
四谷大塚の「事前対策授業」を受ける
全国統一小学生テストを四谷大塚系列の塾で申し込むと、申し込み先から無料の試験対策案内が郵送されます。

試験対策授業は前日の土曜日に、本番と同じような時間帯での開催でした。
我が家は行かなかったけど、対策に不安があれば受けてみるといいね。
ドリルを反復する
全国統一小学生テストの傾向を見てみると、以下の勉強をしていれば点数がとれるようになるなと感じました。
ハイレベ算数
慣用句ドリル

漢字
うちの双子が小3で取り組んでいるドリルについては、こちらで詳しくご紹介しています。

受験後は解説動画で復習
全国統一小学生テストは後日受験はないので、受験直後から解説動画を視聴できます。
太っ腹でこちらも無料なので、もし解答を見てもよく分からないところがあれば解説を見てみるといいでしょう。
1週間前後の期間限定だし、記憶が新鮮なうちの復習が効果的だから早めに見ておこう!
小3の全国統一小学生テストまとめ
ここまで、小3での初めての全国統一小学生テストについてまとめました。
私は全国統一小学生テストを知ったのが小2の11月で、年長から受験可能ならばもっと早く受けておけばよかったなと思っています。
2万人中の立ち位置がわかるって貴重な経験だよね。
親子でモチベーションアップにつなげたいところ!
日能研に通塾していて毎月なにかしらテストはありますが、いつもと違う形式・場所での受験は新鮮な気持ちになるようです。
4年生になったら4教科受験で時間もかかり受験するかは分かりませんが、今年の小3・11月のテストはリベンジ受験したいなと思っています。
目指せ偏差値60超え~!