中学受験の勉強を始めて…深く悩むポイントの一つが【志望校選び】。
「どんな学校が子どもに合うんだろう」
「偏差値だけで決めると後悔するかも」
「熱望校はあるけど、併願をどう決めればいいんだろう」
説明会行けば行くほどわからなくならない?
小3で10校以上の説明会に行ってより混乱してきた私(←)が、判断規準をまとめてみました。
「まだ偏差値は不安定だし、子どもの希望もはっきりしないし…」というかたに、ぜひ参考になればうれしいです。
▼親が読んでおきたい中学受験本

▼説明会の服装や注意点はこちら

中学受験│志望校が決まらないときの選び方①全体の方針
まずは下記の項目方針を決められるよう、こんなところを説明会で意識して考えていくのが
おすすめです。
- 大学付属校か進学校か
- 男子校・女子校・共学校か
- 通学時間のMax
- どんな中高生活にしたいか
- 宗教あり・なし
大学付属校か進学校か
大学付属校か進学校か…
正直今いっちばん悩んでいるところです。
勉強嫌いで流されやすい息子は付属がいいと思うんだけど、高校受験でもやっていけそうな娘はどっちがいいんだろう…。
大学附属校は、条件によって系列大学への内部推薦が可能です。
とはいえ勉強をしなくていいわけではなく、行きたい学部への推薦枠をとるには定期テストにしっかり取り組む必要があります。
【大学付属校向きの子】※主観たっぷりです
- 部活や習い事などやりたいことがある
- その大学に行きたい
- 低いほうに流されるタイプ
- 進学校のように早いペースの授業進度は避けたい
進学校は授業の進度が早く、高校カリキュラムを高2で終わらせます。
高3では大学受験に専念し、学校一丸で受験に向かうといったイメージです。
部活の引退も付属校より早め。
【進学校向きの子】※主観たっぷりです
- 勉強に向上心がある
- 将来の夢が決まっている
- 国公立に行きたい
- その校風に強く惹かれている
- 部活は週3~4日がいい
小学生時点で学ぶことに向上心がなくても、将来的になにか学びたいことが見つかり、付属大学にない学部を目指す可能性はありますよね。
ほんと難しいよね…。
6~9年後どう変わるかわかんないし。
今も悩んでいますが、個人的に付属でコツコツ普段の勉強を大切にし、部活を思う存分やってほしいと思って説明会にせっせと通っています。
男子校・女子校・共学校か
男子校・女子校・共学校…「子どもに合う」ってどっちなんだろう。
今まさにとっても悩んでいるところ。
これ親子共々、今の意見と変わる可能性あるよね。
それが怖い!
共学は男女で共同生活をすることで、社会での自然なコミュニケーション力が育まれます。
一方、別学は異性の目を気にせず好きなことに取り組めるメリットが大きいのでしょうか。
男女問わず異性ウケの悪そうな趣味でも熱中でき、男らしさ・女らしさを意識せず活動することができます。
女子校だと指定校が多めだったりするメリットもあるよね。
男親としても安心♡
通学時間のMax
通学時間はどれくらいまでが許容範囲でしょうか?
我が家は【自宅から学校までを1時間圏内】と考えていますが、そうなるとかなり学校が狭められてしまいます。
時間だけでなく、通学関連のチェックポイントはこんなところ。
- 座れるのか?満員電車か?
- 何時発の電車に乗るのか?(意外と登校時間が大事)
- 駅から学校まで坂の有無(坂や階段がある場合は注意!)
- 通学路の安全性・防犯性・治安
- 塾や習い事への動線
- 雨天での経路
- 路線の遅延頻度
- 路線駅の増加の可能性
私は大学まで地元の学校だったから、電車通学に不安があるんだよね。
痴漢も多い時代だったし…。
個人的な思考は置いておいても、中学生は荷物も多くなりますし通学だけでヘトヘトになってしまっては本末転倒です。
「始発駅だから」と安心していても、路線が統合されて始発でなくなってしまった先輩の話も聞きました。
ラッシュを避けるために1時間も早く家を出たりしているかたも。
お弁当作りの兼ね合いもありますし、通学シュミレーションは親子でしっかりしておいたほうがいいでしょう。
どんな中高生活にしたいか
どんな中学・高校生生活にしたいか?
それはこんな項目をチェックしています。
- 入りたい部活はある?
- 部活の制限日数は?(3~7日までさまざま)
- 制服は好み?
- 校風・在校生の雰囲気は合っている?
- 学年人数は多い?少ない?
- 男女比とパワーバランス
- 小学校内部生の有無とクラス編成による雰囲気
- 文化祭・体育祭など楽しめそう?
- 就学旅行の場所
- 食堂や購買は中学生も使える?値段やメニューは?
- ロッカーや机の整理整頓具合は子どもと差異ない?
- スマホの使い方・管理方法
- 髪型や小物への校則
- いじめ・不登校への対応
- (発達が気になるかたは)発達特性への対応
- 作法などの課外活動の内容
- 先生との距離感(「友達には言えないことを相談できる」くらいフレンドリーな学校も)
考え始めたらいくらでも項目があげられそう。
学生時代に何を頑張っていきたいのか?
親が頑張っていたこと、逆にやりたかったこと、思い出を語りながら一緒に考えてみるのがおすすめです。
私は文化祭と部活を全力で頑張るタイプ!
同じくザ・青春してほしい!
帰宅部でいい派。
でも勉強苦手ならなにか自信を持てるものがほしいかもね。
親の希望(スマホとか食堂利用とか)もあると思うので、事前チェックだけはしっかりとしたいですね。
▼中学受験を決めた初心を思い出すのも◎

宗教あり・なし
仏教・キリスト教(カトリック・プロテスタント)、特に気にならないかたは問題ないですが、合わない場合は悲惨なことになってしまうのが怖いところ。
特に朝の礼拝がある学校は、毎日のことになるので実際に体験しておくといいでしょう。
特に気にしてなくても、あまりに「愛」「愛」と繰り返されると嫌悪感抱いちゃう子もいるみたい。
中学受験│志望校が決まらないときの選び方②学習面
続いて学習面からおける志望校の選び方チェック項目はこちら。
- 週5日制・6日制(キリスト系は5日制が多い)
- 宿題の量
- 家庭学習の推奨時間
- 補習の有無・内容
- テスト前の部活制限
- 成績開示の有無
- 通塾の必要性(実際の割合も聞いておくと◎)
- 高校進学の基準
- 高校からの入学者偏差値
- 指定校推薦の内容(特進や成績上位者は利用できないことも)
- 内部進学生とのクラス分け
- 理系・文系の比率
- 留学制度の使用実績
- 大学進学実績(希望大学があるなら具体的に)
広く「管理型」「自由形」と分けられますが、学習面では実態を知らないと「思ってたのと違う…。」と後悔する可能性が高いと感じます。
【自称自由型と思わせた…管理型】なんて学校もあると聞きます。
外部の評判に流されず項目ごとに子どもに合っているのか考えていくと、表面上の言葉に踊らされないかな、と。
「コスパがいい学校」とかも注意!
単純についていけない子を進学させてないだけだったり。
中学受験│志望校が決まらないときの選び方③設備
志望校を考えるときは、変えられない設備の比較も大事ですよね。
- エアコン完備(体育館注意)
- 図書館の雰囲気や蔵書数
- 自習室の数や中学生が使えるか?
- 食堂や購買は中学生も使える?値段やメニューは?
- 温水プール?(そもそもプールない学校も多々)
- グラウンドや体育館の場所や広さ(校舎と10分以上離れている場合も)
- 校舎の清潔さ(特に下駄箱とトイレ)
- イスの座り心地(特注してしなるイス…よかった!)
- 使用タブレットやPCの仕様
- 寮の有無
- リフォーム頻度
特に注意なのがグラウンドの場所。
校舎からグラウンドが10分以上離れていて、運動系の部室もそちらにあるという学校も多々あったので運動部志望のかたは要チェックです。
中学受験│志望校が決まらないときの選び方④入試について
志望校選びのチェックポイントとして最も現実的な「入試について」。
- 偏差値
- 併願校との入試日の兼ね合い
- 併願校との距離(午前・午後受験で間に合うのか)
- 入試科目(意外と2科目も多い)
- 学費
- 特待制度
- 過去問との相性
偏差値は何となく同じレベルを集めがちですが、幅広くたくさんの学校を視野にいれて探すことをおすすめします。
そして絞り始める時期になったら併願校との距離や入試日の兼ね合いで、現実的に受験可能なのか調べていくといいでしょう。
中学受験│志望校が決まらないときの選び方⑤説明会・見学会で感じること
説明会・見学会で実際に現地でしか分からないこともあります。
- 参加している人の雰囲気
- 在校生の雰囲気
- 先生と生徒の関係性
- 通学の利便性・安全性
- トイレ
- 掲示物
- 何を大切にしているのか

中学受験│志望校が決まらないときの選び方⑥創立の伝統
重要度はそこまで高くはないですが、伝統校なのか新鋭校なのかもチェックポイントです。
伝統校
伝統校は創立者の建学の精神が、かなり色濃く残っています。
伝統行事を大事にしており、規律・校則への意味付けもしっかりしているでしょう。(必ずしも厳しいわけじゃない)
保護者のかたがその学校の卒業生だということもよく聞きます。
特に女子校にその傾向が多いみたい。
著名な卒業生がいたり、同窓会ネットワークで就職が有利になることも◎
新鋭校
一方新鋭校は新しいものを積極的に取り入れ、先生も在校生も「自分たちで学校をつくっていく」という意識にあふれている傾向にあります。
また、伝統校・新鋭校に限らず校長先生が変わることで校風が大きく変化することも多いので、チェックしておきましょう。
中学受験│志望校選びの失敗あるある
ここでは、志望校選びでよくある失敗をご紹介します。
狭い偏差値帯で選んでしまう
小3の今リアルに困っているのですが、(親が)志望したい学校が狭い偏差値帯、しかも今時点での偏差値より高めになってしまっています。
入試全落ちを避けるならもっと広い偏差値帯で考えていくべきだと思っていますが…ひとまず新5年までは余裕ある偏差値まであげることを目標に頑張っていく予定。
その後どうなっていったかは追記しますね。
見学に行く時間がなくなってしまう
夫は志望校2校落ちて、1回も行ったことのない滑り止め校に入学したのですが、たまたまうまくハマっただけでかなりリスクは高かったのではないかと思っています。
偏差値&塾の先生におすすめされて選んだようですが、やはり学校の校風やカリキュラムの相性はみておいたいいでしょう。
▼御三家に落ちた夫の体験談

子どもの意見を聞かない
同じく親の意見だけで決めてしまうと、いやなことがあったときに「親のせい」だと他責の人生になるリスクがあります。
まだ判断力が幼いとはいえ、6年間通うのは子ども本人。
【自分の人生は自分の選択で決めていく】
【(ポジティブな意味で)自分の決断に責任をもつ】
【正解を選ぶのではなく、選んだことを正解にしていく】
こんなことを教えたいと、私は思っています。
まとめ│中学受験の志望校が決まらないとき
ここまで、志望校がなかなか決まらない時の選び方についてまとめました。
なかなか志望校が決まらないと焦りがちですが、まずは親の最低限おさえておきたいポイントをクリアしている学校をピックアップして【最後は子どもの直感で選ぶ】。
シンプルにこれで進んでいいと思っています。
条件はよくても子どもが「なんとなくやだな」と思ったところは外すべき。
最終的に「(多少親の誘導があっても)自分で選んだ」という気持ちは嫌なことがあったときの踏ん張りになるのではないでしょうか。
これまでの人生経験上、結構直感って当たりますしね。
とはいえ全落ちしてしまうのは親の作戦ミスというのもうなづけますし、親のプレッシャーは高いですが、後悔しないよう優先順位を考えて親子でよく話し合ってみましょう♪


